バルダーズ・ゲート ダークアライランス

今すぐ1月6日の自分に言いたい、お前は何も解って無かった。
もう大嵌り、とんだトラップだ!しばらくこのゲームだけで行けそうです。確かに序盤は洋ゲーの雰囲気やおどろおどろしさに圧倒されたし、巨人は理不尽に攻撃力高いし、アイテム画面は普段見慣れない「0.1」単位でのステータス*1があるし、今も相変わらずレベルが上がり辛いのです。が、

  • 武器・防具を予算内でやりくりするRPGの楽しさを、二人でああだこうだ言いながら実行する面白さ
  • 一章のラスト手前に出てくるトラップの存在とそれを二人で息を合わせてかわすアクション性の存在
  • 地形を有効に利用して敵をハメて倒す戦略的な戦闘

が理解出来てからはもう泥沼。レベルアップはアビリティ割り振り制度なので、「ここは自動体力回復を200%にするべきか」「いやワザを覚えた方が良いのでは」と逆に上がり辛い事が特別な行事のように思えてきてワクワクします。
それとゲーム性に直接影響しはしないものの、とにかくグラフィックレベルが高い。水の波紋が特に凄く、はね返りや干渉まで計算してあり、本当に水がそこにあるかのよう。PS2で初めて水の表現がリアルだと感じましたね。木箱など一部モニュメントは好きなように転がす事が出来て、それらはどうも物理演算プログラムで動いているようです。ここまでやるプログラマには本当に頭が下がりますね。
魔法を唱えた時のエフェクトも地味ながら相当綺麗ですし、一部アイテムは同じ名称なのに、グラフィックが数種類用意してあると言う「何故ここまでするんだ!」と言うレベルまで作りこんであります。もちろん装備を変えればキャラの3Dグラフィックも変わります。
道中殺したモンスターは雑魚でもボスでも、ダンジョンを出ようが何しようが同じ場所で死んだままです。無駄に処理を重くするんじゃないよ!と思うも、PS2ではかなり早い部類に入るマップ読み込み速度(しかも階層が変わるまではどんなに長いダンジョンでも再読み込み無し)とセーブ・ロードの圧倒的早さは賞賛もの。これがもう何年も前に作られたとは驚きました。恐らくこう言ったものは全て、バルダーズゲートの世界観と言うか雰囲気を損なわない為のものなんでしょうね。
不満点ももちろん有ります。前半感じた和ゲーとの絶対的な違和感、どんなにレアなアイテムでも1ボタンで売り捌けてしまう事による誤作動の恐ろしさ、ステータス効果説明のわかり辛さ、アイテムのやり取りは出来るのに金だけは無理と言うちょっと良くわからない仕様など。しかしそれらは小さな問題だと思います。
オススメ出来るかと言えば、人を選ぶゲームだと思うので万人向けだとは言えないでしょうが、濃厚な世界観を協力プレイで楽しみたい、洋ゲーのテイストについて行ける人はやっておいてまず損は無いです。

現在II章、友達に1500ゴールドの借金中(友達のキャラは安くアイテムを買える為)

*1:各アイテムに重さが設定してあり、道具として持てる重さが決まっている。その単位が小数点を割ったりする